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わたしのすがた

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前日(11/10)に体験してきた飴屋法水「わたしのすがた」について。
 
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会期中なので書こうか迷ったけれど、どうにも後を引いているので、少しだけ言語化を試みる。
 
F/Tのプログラムなのだけれど、それは劇場の舞台でなく、“観客はたったひとりで4箇所の「不動産」を訪れ、そこに息づく事物や生物、物質、言葉と対峙する。(公式より)”
だけれども、それは決して展示ではなく、体感型、というような生温いものでもない。
 
役者は紛れもなく自分であり、台本を渡されずに舞台に放り込まれる。
更に、「不動産」と実際の町並み(しかも自分の生活圏)を行き来することによって、舞台は不動産の中からどんどんと現実に浸食していき、いつの間にか自分をすっぽり包み込む。
包み込まれた中で、自分の内部になる「とある部分」を問われる。
 
徐々に浮き上がるテーマとともに、徐々に不安定になる自己。
この手法で追いつめ、結果これだけ大きな投げかけをしてくるとは驚愕。
 
しばらく後を引きそうだが、その状態は決して嫌なものではない。