0929

時はかげろう

090929 / days / permalink

松尾たいこさんの個展「紫野行き標野行き」へ。
 
090929
 

仕事が少しバタバタしていたのだけど、得れる刺激に比べれば、多少自分のスケジュールがしんどくなるくらいは全然オッケー。
 
松尾たいこさんについては説明不要だと思うのだけれど、今回の個展は「小学館の日本の古典をよむ全20巻の完結を記念して企画」とのことで、その装画20点を中心に構成されていた。
 
装画の原画と、実際にそれを装幀に使用した本が両方置いてあって、自分の中で「原画だったらこれが一番好き」、「装幀だったらこれが一番好き」っていうのが異なっていたりして、興味深かった。
 
また、各作品にはどういったプロセスで生まれたかがちょこっとだけ書かれていて、(自分も装幀の仕事をやる機会もあるためそういった意味でも)大変為になった。
 
どの作品もため息が出てしまうほどの素晴らしさで、「きれい」とか「可愛い」とか「おしゃれ」とか、そういうカテゴリーのどれもはみ出してしまう不思議な魅力。デフォルメが上手い、とか色感がいい、とかじゃなく、魅力的である、という凄さ。一枚一枚野心のような試みに溢れていて、且つ、気持ちいいくらいにいさぎよい。 
matsuo

ご本人いらっしゃったので、色々質問したい衝動に駆られたのだけど、仕事の合間であまり時間がなかったこともあり、会釈して出て来てしまった。折角なので挨拶くらいすれば良かったなあ、と後悔。

0927

G O C S

090927 / days / permalink

西武 VS 楽天。
 
CS進出をかけて、3位と4位の直接対決!ホームで3連戦。
帆足で勝って、岸で負けての最終戦は、エース涌井!
 
という、盛り上がるに決まっている試合を観に行きました。
これに勝って弾みをつけて、夜は祝杯を….と思ってたのだけど、まさかの大敗。やけ酒。
2日連続で10点以上取るんだから、楽天さん、完敗です。CSで頑張って来てね。
 
*ちなみに私の好きなピッチャーは帆足とミンチェです。よく中継ぎに足引っ張られてますが…。
 
090927
 
写真はチルトシフトレンズ風。後加工だけどね。

0925

dawn purple

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子供が大騒ぎするので、起きてみたらまだ夜明け前。
早起きにも程がある。
 
090925

0923

それはそれで意義が

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090923

0919

ECOEGO

メディアが挙って「シルバーウィーク、シルバーウィーク」と連呼していて、何のことかしばらく分からなかったのだけれど、今回のようにたまに来る9月の大型連休らしい。
 
こうやって、耳慣れない言葉がマスコミに連呼される時は、決まってお金の臭いがする(笑)。
なんでもないようなことでも、新しい単語に置き換えて連呼すれば、なんだかその気になってしまう人が居るらしく、それに応じてお金が動くらしい。
 
婚活(笑)とか? アラフォー(笑)とか? エコ(笑)とか?
エコとか、表立って口にして連呼してる人たちに限って、「その実態は実はエコでもなんでもない」ってことを自覚してるからなんじゃないかしら。
(あげくの果てにはエコ買い替えとか、もう本末転倒)
 
まぁ、でもそういうのに何も考えずに全部乗っかっちゃえ〜っていう面の厚さというかエゴイズムというかが、人生を楽しむ術だったりもするんだよなぁ。
 
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シルバーウィークだからって訳じゃないけど、ポケットモンスター ソウルシルバーに手を出してみた。人生初のポケモン体験なので、さっぱりわからん。

0915

50 ANN

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ちめんかのやで開催中の藤原カムイ先生50ANNに行って来た。
 
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藤原カムイは自分の中で鳥山明と双璧を成す漫画家さんで、僕は今なおものすごい影響を受けている。
 
初めに手に取った作品は小学六年の時の「雷火(デラックス版)」で、初のジャケ買い(ビニールに入っていて立ち読み出来なかった気もする)。まさか邪馬台国の話だとも知らずに、剣を持ったカッコいい表紙と、神秘的なまでの造本(装幀は羽良田平吉さん)で、どうしても欲しくって、当時の自分にとってはちょっと高かったけど、少ない小遣いをやりくりして買った。
 
家に帰ってマンガを捲ったときに見返しや口絵の美しさ、絵の美しさ、ダイナミックなストーリー展開などあっという間に虜になった。それからH2O(Image)やクリップ・ドロップ等目についたものは買い漁るといった具合。
 
藤原カムイの作品は、絵の構図やキャラクターの上手さだけではなくって色の感覚(蛍光ピンクやスマルトブルーが大変綺麗で効果的に使われていたり)や作中に出てくる機械やポスター等のデザインセンスも素晴らしくって僕は多大な影響を受けている。(扉のデザインや、ロゴデザインのセンスもそこら辺のデザイナーより遥かにレベルが高い)。勿論、話の発想もすごいし、原作者付のマンガもそれぞれ異なった雰囲気で面白い。
 
でも、当時同級生に話してもほとんど知られていなくって、話題に登ることも無いから情報も乏しくって、自分の中で密かに信仰していた神様のような存在。
 
その神様に今日初めてお会いしました。
 
先生に会ったら、色々聞いてみたいこととかあったんだけど、いざ目前にすると餌を待つ金魚のように、たいしたことが言えず、テンパってしまった。
どのくらい伝わったかは分からないけど、自分が思春期に多大な影響を受けたことや、その影響によって美大に行ったり、デザイナーになったりしたことなどを一通り話して、「まだ駆け出しながら装幀の仕事等もやらせていただいています。いつかお仕事でご一緒出来る日を夢見ております、記念に、というわけではありませんが名刺だけでも受け取ってください。」(←勿論、こんな流暢になんて喋れず;)と名刺を差し出すと、先生は快く受け取ってくれただけでなく、僕にご自身の名刺を差し出してくれた。
 
僕は天にも昇る心地だった訳だけれど、同時に、ただ、ファンで居るだけでなく、今まで色々な刺激を与えてくれた恩返しとして、好きな作家さんとちゃんと仕事上のパートナーとして活躍出来なきゃいかんな、とも思った。人気作家とただのファンの間では、お互いの連絡先の書かれた名刺を交換したりはしないはずだ。
 
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藤原カムイ作品の装幀は、前述の羽良田平吉さん(私が最も尊敬する装幀家です)だけでなく、祖父江慎さんだったり、そうそうたる面子が携わっていて、そのどこに僕が入り込む余地があるのだろう?と思っていたけど、そんなことではいかんね。俄然やる気が出た。
 
50ANNでは、展示してある作品の他に、生原稿やネーム、イラストのラフ等がファイリングされた何冊ものファイルが置いてあって、自由に見ていいのだけれど、初めて単行本を捲った時の感動が蘇って震えっぱなし。鉛筆のラフ書き等は、今まさにキャラクターが誕生しようとしている瞬間瞬間が垣間みれて、試行錯誤の後が伺える。そしてその量が膨大だ。(勿論置いてあるのは一部だろう)
 
あれだけ才能のある人がこれだけ膨大な試行錯誤を繰り返しているのだとしたら、僕はどのくらい頑張らなければいけないんだろう?と一瞬思ったけど、それは間違いで、これだけ膨大な試行錯誤を繰り返した結果が、あの才能なんだ、と思ったら、これまた燃えて来た。
 
今なお感性だけでなく、モチベーションにまで今なお良い影響を与えてくれる藤原カムイ先生に今はただただ感謝です。
そして先生の生誕50年、画業30年、おめでとうございます。
これからも素敵な作品の数々、楽しみにしています。

0911

目眩

珍しく一人で実家付近を散歩。
一度は模造品のようによそよそしくなった故郷が、最近は身近に息づいている感じがする。
子育てを通じて少年時代を思い出す機会が増えたからかな?
 
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暗い日付には明るい写真を。