0125

終幕

120125 / days,work / permalink

「輪るピングドラム」打ち上げ。
 
自分がこういうものに参加する日が来るとは夢にも思わなかったです。
嗚呼、本当に終わりなんだなぁ。という名残惜しい感じと、やりきった達成感(実際は反省が多いのだけど)で なんだか卒業式の様な浮ついた感じ。
 
最終回イベントやスタジオの忘・新年会などで顔会わす機会の多かったキャスト、スタッフさんはすっかりお馴染みな感じでしたし、半年ぶりくらいにお会いするスタッフさん、初めて直接お会いした方々など、様々。
キャスト陣、勢揃いの上、お久しぶりの星野先生、ようやくお会い出来た橋本さんなど本当に豪華な顔ぶれ。
主題歌歌っていたやくしまるさんやNARASAKIさんまで。
 
自分も皆さんの前に出てご挨拶させていただいて話したのですが、も少しだけ。
 
この半年間、本当に楽しかったです。
幾原監督、また作品作ってくださってありがとうございました。
そして私に声をかけてくださってありがとうございました。
こんなに素敵な作品に出会えるだけでも一生の宝なのに、こんな素敵なスタッフさんと一緒に作る側に回れるなんて、本当に貴重な経験をさせていただきました。
自分が今までやってきたことが全て肯定されたかの様な誇らしい気持でいっぱいです。
力不足の部分もあったでしょうが、最後まで関わらせてくれて感謝でいっぱいです。
 
そして池田P、働きやすい環境を整えてくださってありがとうございました。
不慣れな事だらけで右も左も分からなかったのですが上手くリードしてくださって感謝です。
企画の最初に仰っていた「楽しんでください」を胸に、大いに楽しませて貰いました。
 
常葉さん、山﨑さん、辻田さん。ブレベの現場との橋渡し、ありがとうございました。
お陰さまでまるでストレスなくデータ類納品できました。そしてBDなどの素材も沢山いただけて今なお助かってます。

キャストの皆さん、主要スタッフの皆さん、各話コンテ、演出さん、音楽、美術、撮影さんなどなど(本当は個別に延々と書き綴りたい思いでいっぱいです)。
毎週仕上がってくる完パケは本当にテンション上がる素晴らしい出来で、作業の苦労がすべて消し飛びました。更にそんな刺激を毎週テレビの前で視聴者のみなさんと共有出来た事、大変に幸せなひとときでした。
 
私は、も少しだけBDやムック本でピングドラムには関われるのですが、一区切り。
 
アニメ業界人ではないのでなかなか「次また別の現場で…」というのは難しいのかもしれませんが、何かの機会でまた一緒に作品作れたらなぁ、と切に思います。お疲れさまでした。
 
120124
 
*この記事は美術監督の中村さんの記事や色彩設計の辻田さんの記事を読んで、自分も書いておこうと思ったのでした。(両氏ともいつも本当によくしてくださってありがとうございます。お二方とも憧れのウテナスタッフということもあり激リスペクトです。素敵な大人なので自分もそうなりたいです。)
 
最後に、夜型になったり仕事詰めになったりで、色々と迷惑や心配をかけてしまった嫁さんに多大な感謝。おかげで孫の代まで自慢出来ます。

1231

2011雑感

111231 / days / permalink

去年書いてみて、読み返したら、なかなかこういう風に書いておくのは良いかも?と思えたので今年も。ちなみに去年書いた「ひとつ夢が叶った」ってのは勿論、幾原監督との仕事(ピングドラム参加)ってことね。
 
【祖父他界】
大往生と言える長寿だったので、悲壮感はないのだけれども、やっぱりすっぽりと抜けてしまったその存在が寂しい。教えてもらった事、その影響は計り知れない。
一緒に暮らしていて、いつも甘やかしてもらったので、良い思い出しかない。思い出の中でいつも笑顔。
 
【震災・原発】
日本の価値観を変えた、という意味での影響はもちろん、精神面で結構な影響を受けた。
野球観戦や映画鑑賞、ギャラリー散策など、インプットする覇気の様なものを根こそぎ持っていかれた様な。今年ブログの更新や作品制作がガクンと減ったのは仕事忙しかったからだけではないはず。
 
【輪るピングドラム】
すでに何度も書いているけど、今年はこの作品に捧げた一年と言っても過言ではなかったかもしれない。初めてのことづくしだったし、いち視聴者としても夢中にならざるを得ない!といった模様。
そして、震災同様、精神面での影響も大きかった。大勢のスタッフさん・キャストさんの頑張りに、大きく勇気づけられた。
 
【色々な人と会えた】
今年は残念ながら旧交を温める、というのは殆どなかったのだけど、その分、色々な業種・年齢の人と話す機会があった。
去年も書いたけど、やはり沢山の人と話したりすることは、とても良い刺激になる。独立してから一人で作業してる事が多いので、情報交換的な意味でも大事だな、と。
 
【大塚から練馬へ】
引っ越しして、事務所、家をひとつにした。
出勤していると見えてなかった子どもの普段の様子が垣間みれて、ナイス。というのもあるけど、自宅だからつい不規則に籠ってしまう問題も。今まで便利すぎたので、色々と交通面でのストレスが出てきたり、色々。
このあたりは来年の課題と言うか。ちょっとまだ何とも言えない感じ。強いて一言で言うなら、引っ越したことに後悔はないけど、場所、ほんとにここでよかったか??って感じかな(笑)。
 
【子どもや家庭】
子どもの成長の早さたるや!!ということもあり、将来の事など、きちんと考えてある程度計画的に進めなければならない局面になったようだ。課題山積み、といった具合。
 
今年の感想としては、大きく価値観が変わった事だと思う。
 
情報との接し方や、個人としての働き方など。今までのカタクナだった部分を溶かした、という大人にありがちな感じよりは一切合切作り替えたというような具合。
答えの出た部分と出ない部分も明確になった。
 
来年は、この作り替えた新しい自分を試す年になりそう。どんどん試していきたいです。覚悟しろ、2012!
そしてまた多くの出会いに期待してます。来年もよろしく。

1224

ありがとう

111224 / days / permalink

「輪るピングドラム」最終回を池袋のシネマサンシャインのオールナイト上映イベントで見てきました。
 
毎回Twitterなどでは放送後にスタッフさんとあーだーこーだ言ったりしながら時間を共有していたのですが、スタジオに詰めている訳ではないので、観る時はいつも一人でした。最後くらい作ったスタッフの皆さんと一緒に観たい、と思っていたのでこのイベントに行ける事になったのは本当に嬉しかったです。(誘ってくださった色彩設計の辻田さん、席用意してくださった池田Pに多大なる感謝です)
 
イベントには、幾原監督や主なキャストのみなさん、助監督、脚本担当、演出さん、美術班、撮影班、など、多くの関係者が(ほとんど立ち見なのに)集まってました。お名前は知っていたものの、初めてお会いする方も多かったのだけど、皆本当に心は一つ、という感じでお互いを尊敬し合い、自分のパートで全力を尽くしていたので、「初めまして」よりも「お疲れさま!」という、戦友の様な感じ。各スタッフさんとお話しする度、この作品がいかに愛されていたかが伝わってきて、嬉しく、また誇らしい気持になりました。
 
また、イベントにいらっしゃったお客さんに話しかけられたり、自作のグッズを見せに来てくださったり、という交流も出来て、本当にピングドラムが大好きな人達で最終回を見守る、という素敵な夜になりました。
 
イベントの内容としては1、12、18、20、22、23話とセレクトされた話数とキャストさんのトークを挟んでの最終話上映。そしてアフタートーク。
 
最終話については言う事無いです。もうホント。鳥肌立ちっぱなしですよ。最高のエンディングだったと思います。言語化するの勿体ないくらい、というか、言語化して考えると隙間からするすると大事なものが逃げて行ってしまうような、本当に沢山の想いの詰まった作品になったと思う。上映後、沸き上がった拍手や、スタッフさんと交わした握手など、感無量。監督に直接感想(まぁ感激しててほとんど日本語になってませんが)言えたのも良かった。
 
その後、大喝采の中登壇された監督が、何度もスタッフを労っていたのにも感動した。
こちらこそ、ありがとう。という感じですよ。
 
物語は終了したけれど、この作品が投げかけたものは、何年もかけて少しずつ芽を出して行くのだろうな、と思う。そしてこの企画に参加出来たことの影響も、この先の人生に多大な影響を与えるものだと思うし、糧にしていきたい。
これからも、色々な人に愛され続ける作品になることを祈ってます。
 
皆様本当にお疲れさまでした。
 
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写真は、イベントに向かう途中、駅で撮ったもの。

1223

魂こがして

111223 / days / permalink

輪るピングドラム、最終回のV編が終わったという報せを受けてから、なんだか浮き足立って落ちつかない。
完パケDVDは届いているのだけど、最終回だけは初見がDVDなんてちょっと勿体ないようで、開封もしていない。
 
思えば第一話の放送も、放送前に完パケ見てなかった(仮編集のものは見ていた)。そしてテレビ放送で完全版の第一話を見て震えたもんでした。
 
あれから半年、シナリオが届いて、コンテが届いて、本編素材を作って、OAを確認して、公式サイト更新して、Ust出て、twitterで見てくれているファンと一緒になって騒いで、BD+DVDの作業が始まって、あっという間に2クールめに入って、新OPの作業して…と、本当に充実した、楽しい半年でした。
 
BD・DVDやムック本の作業がまだあるものの、やはり本編の終了というのは一区切り、ということでとても感慨深い。
 
そして劇伴を流しながら、トリプルHのイベント衣裳を刷る夜中。
本編最終回、MBS放送まであと僅か。関東TBSは明日。
 
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*Tシャツの仕入れにおいて、GENCIDE GRAPHICSのお菊さんにお世話になりました。感謝。

1104

輪る近況報告

111104 / days / permalink

夏くらいからここの更新が止まっていて、ようやく下書きに書きっぱなしだった分を含め、アップしました。(少しだけど)
こんなに間空いたのは5年ぶりくらいで、正直自分でも驚いてるけど、マイペースじゃないと自滅するから無理にはアップしなかった。
 
と言うわけでここではお久しぶり。最近はツイッターの方が盛んなのであまりネットの向こうにいる人と久しぶりの感じがしないけど、やはりここにはここの空気というかがあるような。ないような。
 
近況と言えば、大きく2つ。
 
まずは引っ越しました。家も事務所も豊島区を引き払い、今度は練馬区です。
仕事バタバタしてる最中の引っ越しのため、越してからもあまり時間がなく、全然片付かないです。
かろうじて新しい名刺作ったくらいで、ちゃんとしたご挨拶も出来ていないのが現状です。遠くなってしまったお客様もいるのですが、その分機動力を駆使してカバーしますのでお見捨て無く。今度はフロア分けして、自宅でお仕事です。久しぶりなので、どうなることやら。
 
2つめは「輪るピングドラム」絶賛放送中、そしてBD+DVDが発売になりました。
前にも書いた通り、尊敬する幾原監督の最新作、テレビシリーズです。前に書いた時は放送前だったと思うのですが、放送が始まり、あっという間に後半戦に入り(全24話)先日ついにBD+DVDの1巻が発売になりました。監督含む中心スタッフさん達のプロフェッショナルぶりは本当に素晴らしく、ベテランさんも若い方も関係なしで必死に作品に全力を注いでいます。そして出来上がってくる映像は、いつもシビレさせてくれます。
生きてるうちにまた幾原作品拝めてよかった(笑)
 
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BD、DVDともに、パッケージデザイン、封入特典ブックレット、メニュー画面など、デザイン周り一式担当させて戴きました(ジャケ絵〈西位さん画+辻田さん仕上げ〉の出来が素晴らしいのでデザインは本当にやりやすかったです)。
それだけでなく、1巻には映像特典として、ディレクション・モーショングラフィックスなどを担当させていただいた事前番宣の映像が収録されています。恐れ多いといか、なんというか。
 
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事前番宣は、全部で6種(各20秒)あって、ド深夜に一度流れるだけと当初聞いていたので、ちょっと寂しいと思っていたのですが、公式サイトに乗っけてもらい、ついにはBDにまで。メニュー画面やブックレットもかなりやりたいようにやらせてもらいました。(キングレコードさんに感謝!)。
BDは橋本由香利さんの素敵な劇伴サントラCD付。封入特典は、美しい原画集やポストカードなど。パッケはデジパック+特色+箔押しでクリアケース入り、ピクチャーレーベル。文句なしにおすすめ!
 
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雑誌でも特集されています。
まずは飛鳥新社さんの季刊エスで、幾原監督のロングインタビューに林明美さんの美麗な原画など。この雑誌はテーマの括り方も切り込み方もいつもとても面白いです(編集長の天野さんは、BDのブックレットも編集しています)。ちなみにこの号の特集は「こどもの誕生」。
 
つづいて星野先生の表紙が美しい、学研パブリッシングさんのオトナアニメディア2号。創刊2号にして本気すぎるピングドラム特集!監督のロングインタビューはもちろん、12話までの全話解説、高倉兄妹の声優対談、主要スタッフインタビューなど、かなり力入っています。前号に続きポスターも付いてて、こちらも素敵!発売翌日買いに行こうとしたらちょうど配達の人が来たというすごいタイミングよく届いた。田邉さん、ちょろっとご挨拶しただけなのに、有り難うございます!
 
そして洋泉社さんのオトナアニメ、ピングドラム総力特集。西位さんの表紙絵が美しいこちらは、全56ページ特集という超ボリューム。ガッツリ特集してたオトナアニメディアと全く被らない内容で、結構な読み応え。拘りと愛に溢れた美術さんへのインタビューや、橋本さんの素晴らしい劇伴の誕生裏話、幾原さんと池田プロデューサーの対談、そして僭越ながら私のインタビューや作品なども載っています。
 
さらには幻冬舎コミックスさんから小説版も中巻が発売になっています。幻冬舎さんの関連書籍はコチラでチェック。
 
ピングドラムが色々盛りだくさんでエントリーが長くなってしまった。次からは随時書くようにします。こんなイカレた作品をリアルタイムで追えるのは滅多にない機会だと思います。後から話題になった作品、すでに評価の下った作品を一気に観るのも良いのですが、やはり作品に盛込まれた時代の空気とともにリアルタイムで見るのは楽しいし、格別です。是非よろしく。
 
最後に、ピングドラムに関わって、本当に色々な人(スタッフさんだけでなく、視聴者やファンなども)とお話ししたりツイッターでやりとりしたりする機会が増えて、それらはすごく自分の糧になっています。価値観を揺さぶってくれたり、自分を元気にしてくれたり、ただひたすら感謝と尊敬です。最後までよろしくお願いします。

1022

Ping Seven

111022 / days / permalink

111022
 
つい来ちゃったタウンセブン屋上。ピングドラム6話にも登場している謎遊具。

1004

アニメイト池袋店

111004 / days / permalink

ピングドラムの外看板のデザインをやらせてもらったので、記念にパチリ。
よく通るあたりなので、そこに自分の作ったものが掲げられているのは、ちょっと照れくさい。
111004