0815

ピングドラム×C82

120815 / work / permalink

コミックマーケット#82、スターチャイルドブース内で販売したピングドラムグッズをデザインさせていただきました。
 
公式サイトでも発表になっていた通り、「高倉家のクマ」「クマもすっぽり入るトートバッグ」「バンダナ」「ポストカード(10種のうちランダム3種)」「缶バッジ(14種のうちランダム2種)」です。
今回は、「何を作れば喜んでもらえるか?」「今までに出ていないピングドラムグッズを…」と池田プロデューサーとアイデアを出し合い(ナムコのイベントのときの来場者ノートやtwitterでの書き込み等も参考にしました)、ああいった型になりました。
 
ぬいぐるみは業者にお任せ(とはいえ中村章子さんのチェックが入っています)ですが、その他は全てデザイン担当しました。
コミケでないと買えない、ということで少しハードル高かったのですが、多くの方がこのグッズの為にコミケに足を運んでくれたようで嬉しい限りです。
 
やりたかったアイコン缶バッジ。
 
c82_badge
 
クマの頭に巻いてもいいんじゃない?というバンダナ(エヴァQのノベルティがバンダナだったのは全くの偶然です)。
 
c82_bandana
 
*ポストカードとトートバッグは手にした人の特権と言うことでデザインは載っけません(とは言え、ちょっとググればすぐ出てくるけど)。

0523

ピングドラム最終巻

120523 / work / permalink

「輪るピングドラム」ついに最終巻が発売になりました。
最終巻はケースに星々を箔押し(マット銀)した特別仕様。ジャケ絵も泣かせます。
 
pd_bd8
 
もともと一番最初にこの企画に呼ばれた時(最終的には色々やらせてもらったけど)「パッケ周りを…」って話だったから、最終回が終わっても、ムック本などが終わっても、どこかで最終巻までは自分は終わらないという安堵があった。
だから、最終巻の作業は自分にとってのピングドラムの終わり、のような気がしてしまい、寂しい気持ちを感じたり。
 
思えば1巻(発売は一ヶ月延期になりましたが)の作業開始の頃は真夏で、まだ本編も5話くらいまでしか放送されていなかった。それから本編作業と同時進行で、毎月1巻ずつ作り続けた8ヶ月。
 
いつもの順番としては、DVDメニュー画面からスタートして、BDメニュー、BDムービー、収録するメニュー画面全部終えると、パッケージBDデジパック、DVD外箱、DVDインレイ、BD、CD、DVDレーベル、アテンションシール、ポストカード、4ページ本、封入特典の12ページ本という順番で入稿。
 
だから、今回は一個ずつ、最終作業、という感じでもう「このフォーマットでデジパック作らない」とか「CDレーベル考えるのも最後か」とか、一個一個が終わっていってちょっとおセンチになったりして。
最後の12ページ本(いつも全然時間ない中で作っているのだけど、毎回毎回、すごく良い内容で作業も楽しかった)を作っているときは切なかった(毎巻作る前に見返すので、最終話の内容にどっぷり漬かっていたこともあるが)。最後に入稿した最後のページが、長谷川眞也さんの原画、というのもウテナ好きからするとグッと来る一幕(表紙は馬越さん)。
 
毎巻封入特典の編集やって下さった天野さんと池田Pにお疲れさまのメール書いていたらバイク便。先に入稿していたポストカードの色校正。24話のリリィ先生のあのエンドカードの絵のキャラたちの素敵な表情を見て、つい涙ぐんでしまった。
 
オチとしては、熱い想いを綴ったお疲れさまメール書いた直後、(中学生英語レベルの)私のスペルミスが発覚で慌てて入稿し直しと言う…締まらない話。
 
最後に、毎巻オーラ全開のジャケット絵を描いて下さった西位さん、素敵に仕上げて下さった辻田さん、最後まで楽しい構成にして下さった天野さん、パッケージ内部で沢山画像提供して下さった美術さん、好き勝手やらせてくれつつサポートして下さったキングレコード池田さん、中村さん、そして買って下さった多くの方々に感謝(ツイッターなどでデザインの感想を聞かせて下さったのも本当に嬉しかったです)。
 
次は「星野リリィアートワークス」のデザインに全力投球です。乞うご期待!(もちろん、ピングドラム関連以外のお仕事も全て全力です!汗)

0128

ピングドラム展

120128 / days / permalink

日付的には昨日なのですが、新宿マルイワンで開催中のピングドラム展へ行ってきました。
 
オーラすら漂う、星野先生の美しい生原稿やすっかりお馴染みのなすかさんのぬいぐるみなど。
会場は平日昼間だというのに、大勢のお客さんで賑わっていました。
 
そして長蛇の列になっていたノート。
最初のページに幾原さんや(陽毬役の)荒川さん、(眞悧役の)小泉さんなどのサインがあるだけでなく、一般のお客さんに混じって、(冠葉役の)昴さんや(ヒバリ役の)渡辺さんのサイン、まさかの星野先生の生イラスト、美術監督お二方や小説担当の高橋先生など、スタッフさんの書き込みもあるためか、大人気。
 
私も並んで皆さんの書き込みを全て読ませてもらいました。
驚いたのは「○○さん、大好き」みたいな書き込みが多いのかと思いきや、作品そのもの、テーマやストーリーなどに対する感謝や賛辞で溢れかえっていた事。スタッフさんへの書き込みなんかもあって、かなりグッと来た。
 
偶然居合わせた人形服作家のRico*さんブライスのプリクリ様衣裳を作られた)と一緒にノート捲っていたのだけど、これ一人だったら泣いてたかもな。という感じ。私もこのブログやツイッターで散々ピングドラムへの熱い(ウザい?)愛を語っていますが、それを凌ぐくらいのポテンシャル。かなり遠方から来られた方も居たようで、改めて大勢の人と作品愛を共有出来ている事に驚きです。
 
で、私も書いてきました。辻田さんの下が空いていたので、そこにね。
(写真はRico*さんが撮影してくださったものをお借りしました。感謝。上に書かれてるカッコいいサインが辻田さんのものです)
 
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仕事部屋に飾っている、彼シャツ仕様の超合金デビルマン。
 
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このTシャツも、ブライス用にRico*さんが作成したものです。(movicのTシャツをブライスサイズで完全再現。)

1231

2015年まとめ

151231 / days / permalink

2015年仕事まとめ。
 
・『ユリ熊嵐』本編からグッズ、パッケージなど3年関わった集大成でした。再び誘ってくれた幾原監督やスキを諦めなかった全てのスタッフに感謝でいっぱいです。
 
・『輪るピングドラム』もBD-BOX発売。久しぶりにピングスタッフとやりとりするのが嬉しかった。今思えばドえらいスタッフ陣。
 
・デオドラントクーム『FinalDeoシリーズ』のリニューアルやT型ハブラシ『T-Style』のリニューアルなど新商品もろもろデザインしたものが発売。
パッケ仕事同時に沢山やったのは久しぶりだったので、凄く楽しかったです。
 
・夏からは『GODEATER』。駅看板やADビジョンなど、色々な広告が作れて新鮮でした。ユリ熊とはまた違った〝カッコイイ〟〝男の子の好きな感じ〟も楽しかったです。
ゲーム(あくまで資料としてだよ)プレイしたのも久しぶりでよかった……。
 
・今なお鋭意作業中の『同級生』。これ参加できることになったのはすごく嬉しかった。そして参加してみて、作ってるレベルの高さに背筋が伸びた。1ファンとしてもひたすら楽しみ。
 
・セイン先生の英会話本を同時に4冊。トータルで1000ページくらい?4冊めが最後の最後でデータがぶっ壊れたのはさすがにビビった。
 
プライベートでは子どもたちの新生活、家族旅行などバタバタしつつも変化を楽しめた気がします。
  
公私ともに人との縁に恵まれた一年でした。お付き合いくださった方、ありがとうございます。また来年。
今年よりも楽しい年にしたいです。そのために力を貸して下さい!良いお年を!感謝と愛を込めて。

1125

イクラパンダー

151125 / days / permalink

イクラパンダー『幾原邦彦の次をみんなで決めまSHOW!!』にゲスト出演してきました。
 
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阿佐ヶ谷ロフトに出るのはピングドラムのイベント以来なので、だいぶ久しぶりではあったのですが〝ホーム・阿佐ヶ谷〟ということもありとてもリラックスしながら楽しませて貰いました。
6月に出させてもらった幾原さんとのトークショーに比べ、内容がフリーダムで気楽だったし、辻田さんや羽山さん(西位さん)のイベントでお客としても来たことあったしね。
何より、会場のお客さんが温かく見守って下さったのが、大変ありがたかく、イベントを支えてくれたと思います。感謝でいっぱいです。ありがとうございました。
 
内容としては「いままでの幾原作品の振り返り」と「これからの幾原作品を考える」の2部構成で、幾原監督からは意外と真面目なお話から、しょうもないお話まで色々な話が聴けました。中には結構意外な、初めて聞くエピソードもちらほら。
壇上で話をしながら、何だか色々としみじみしていしまいました。
  
ウテナで幾原監督を知り十数年……プロのデザイナーになって、輪るピングドラムで声をかけてもらい、ユリ熊ではガッツリ。それぞれのタイミングでそれぞれの仕事、自分と向き合ってきたので、幾原作品の歩みは、自分自身の歩みでもあるのです。(途中でウテナのパッケージやったり。)
 
思えば初めて監督に会った日、帰りに食事に誘われたのだけど緊張しすぎて「2人でメシとか無理!」と思って断ったんだ(笑)。とかそんなあれこれも思い出したり。
  
今回のイベントの意図はなかなか分かりにくいとは思うけど(かくいう私も良く分かっていない)、次回に向けて歩を進め始めたことは確か。
今なおファンとして新作がやってくるのは単純に楽しみだし、戦友としてまた一緒に作れたらいいな、と強く願ってもいます。
 
もっともっとリズムのように。

1027

同級生売り出し開始

151027 / work / permalink

アニメ『同級生』の公開日が決まり、前売り券が発売されました。
今回初出のポスターやチラシ、PVなど担当させて戴いている上、本編の2D張り込みなども少しお手伝いしています。
 
監督は『輪るピングドラム』でご一緒した中村章子さん。キャラデは『エヴァQ』でも素晴らしい仕事っぷりの林明美さん。美術は『ユリ熊嵐』でもご一緒させて頂いた中村千恵子さん。
御三方ともその美意識、仕事に対する姿勢など、ものすご〜く尊敬できる方々なので、ご一緒できることがとても嬉しく、誇らしく、プレッシャーでもあります。
 
映像を見れば解る通り、とても丁寧に、原作を大事に作っています。
男性には馴染みの無いBLというジャンルになるのですが、気持ちの揺れ動く様はとても引きつけられグッときます。
2月公開なので、それまでの作業も、完成したフィルムも楽しみで仕方ないです。
 

0210

生存戦略再び。

150210 / work / permalink

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幾原邦彦監督作品「輪るピングドラム」のブルーレイボックスが発売になりました。
 
単巻から引き続き、デザイン周りをまるっと担当しています。
今回は〝銀河鉄道の夜〟をモチーフにしたデザインにしたいと考えていて、その旨伝えたところ、星野リリィ先生がとても素敵な外箱イラストを描き下ろして下さいました。
構図だけでなく、その意味合いも、作品を見た人ならぐっとくるもので、本当に素晴らしい。
 
また、デジパックのイラストはキャラクターデザインの西位輝実さんの描き下ろし。西位さんの描くピングキャラはもう条件反射で泣けるわ。特別なのです。こちらは沢山のキャラ描いて欲しい、という希望通り、沢山描いてくれました。折り畳むごとに絵の表情が異なって見えるのが面白い所。フィニッシュワークは辻田さん
 
トップメニューの画面は美術ギャラリーのスライドショーにしました(このためにスタジオPabloさんからデータ取り寄せたのです。)。キャラの居ない状態で美術を見ると、本編では気付けなかった魅力を発見できたりしてとても面白いです。
ピングドラムの画面って、〝組み合わせの妙〟みたいなのが多いので、それぞれのパーツだけを見直してみると、また印象が異なっていたりするのです。
 
そんなわけでレーベルのデザインも美術を中心にしました(単巻のときはキャラ中心だったこともあり)。
 
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ブックレットの編集は天野さん。今回は今まで見たことないものをなるべく盛込んだ構成になっています。
表紙は色々加工試したのですがパール+黒箔押しでブランド物っぽい感じにしました。黒×黒のモノグラム模様がカッコいいです。
 
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久しぶりのピングドラム仕事は楽しさに懐かしさも加わり、しかもユリ熊と並行してやっていたのでなんだか感慨深かったです。お馴染みのピングスタッフとまたやり取りできたのも楽しかったです。ユリ熊終わったらゆっくり観返そうかと思います。