0123

世界を革命する力を

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「少女革命ウテナ」のブルーレイボックス上巻発売。
 
パッケージ(外箱・デジパック・レーベル)、特典本、メニュー画面など、デザインに関わる部分を担当させて戴きました。
 
外箱のイラストは長谷川眞也さん。
黒のメタリック箔と金箔、特色金・銀を贅沢に使用したゴージャスな造りです。
デジパックは さいとうちほ先生。4面あるデジパックすべてに華麗なイラストが書き下ろされています。
恐れ多くもお仕事でご一緒することができ、感無量です。
 
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年末にも書いたけど、この仕事はファンとして、とても光栄でやりがいのある案件でした。
それ故か、プレッシャーも大きく、あれだけ好きだった作品にも関わらず、この作品がどういった作品か、自分がこの作品のどういったところを好きだったか、途中で分からなくなってしまい、スランプに陥ったりもしました。
 
自分含めファンは放送後の15年の間で、それぞれの作品像を自分の中に持っているだろうから、どうしたって「こうじゃない!」みたいな不満は出てしまうのだろうし。あの作品に土をつけてはならない、足をひっぱってはならない、と、ネガティブになったり。
 
自らの仕事として消化(昇華)出来るまが凄く長かったのです。すでにあるものをなぞるだけにならないよう、無駄に違うことしないよう、そこらへんのバランスとか。ピングドラムとは全然違うやりづらさというか(笑)
 
あの作品の魅力を自分が広めるんだ!という心構えになれた一因は上映会でのファンの方々に囲まれたあの幸福な空気でした。
そして、作品や当時のスタッフ、古くからのファンへの敬意や愛は沢山沢山詰め込んだつもりです。
 
本編の素晴らしさはもちろんのこと、デザイン周りも自信作です。
この先下巻作業へと続いていくけど、もう気持ちの面で揺れたりはしません。潔く、カッコ良く。

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2012年まとめ

121231 / days / permalink

ここ数年書いているのだけれど、備忘録も兼ねて。どんな一年だったか書いておく。
いつもの感じで。
 
【次男誕生】
2月に誕生したので、今年一年は(来年もかもしれないけど)これに尽きる!というくらい。
長男の時に得たノウハウはだいぶ役立つものの、だからと言って楽にならない部分が多過ぎ(笑)。
 
【ピングドラム終了】
放送自体は昨年末で終了していたけれど、関連イベントやBD、関連本など一通りが終了。8月のコミケグッズで終了。といった具合。8月までは色々あったためあまり終了、という気持ちはなかったのですが、ひとまずこれにて終了。多くの出会いや思い出をくれた大事な作品。
 
【沢山の出会い】
去年に引き続き、大勢の人と会う機会があった。業種の違う人達の話を聞くのは相変わらず面白く、刺激になることばかり。また話を聞いて下さる方の反応等で、自分もそれなりのキャリアになってきているのかな、など自信になることも多数。
「素敵な大人」を沢山知れたのも今年の良い実り。自分もカッコ良く歳を重ねたい。
 
【豆鳩雑貨店】
わりとフラッと思いつきで始めてしまったネットストア。
始めてみて気付くことも多く、喜びも苦労も本格的にはこれから!といった感じ。一緒にやる仲間を見つけたい(誰かに頼りたい、てことではなく)。最終的に作りたいものは相乗効果を生み出す“場”かもしれない。
 
【書道】
多分ブログでは初めて書くけど2010年から書道を習っている。別に隠していたわけではないけど、何かの切っ掛けのときにでも書こうかな?と思ってた。で、今年は名前(雅号)を貰ったので書くことに。「大鳩」と言います。本名で活動してるので雅号の必要性はあまり感じないけど一応。現在準四段。多分もすこし続ける。
 
【仕事内容】
大きかったのは来年にまたぐけどウテナのBDBOX。発売日にまた書くと思うけど好きな作品故のプレッシャーが凄く、いろいろ考えさせられた挙げ句、苦しみのドツボにハマりまくる。それらを全て振り払って自分の美意識と闘いながらデザインまとめられたことは感慨深いだけでなく、今後にとって大きな自信になるはず。星野先生のアートワークスもとても幸せな仕事だった。なかなか身を結ばず世に出せなかった(延期になった)ものも多いかな。売り上げは兎も角、案件だけは数えてみると格好数やってる。
 
【仕事環境】
練馬に越したことを結構深刻に悔いていた一年。ただ、前述した通り次男誕生したことでの子守りが伴う以上、どこに越しても一緒かな、とだいぶ割り切れた。こどもとの時間が増えた反面、仕事のリズムが上手く作れず、いつもイライラしてしまったり、と悪循環に。結局この課題はまた持ち越し。
 
【その他】
ライブはシーザー様のしか行っていない。行こうとは思うもののチケット取りそびれたりしてる。芝居は野田秀樹の芝居を10年ぶりくらいに観る。あとは奴婢訓、舞山さんの出てた舞台…くらいかな?ギャラリー周りは少し頻度が減った。デザイナーとしてこれは見ておかないと!みたいな焦りが減ったからかな?デザイナーが「デザイナーの展示を見ること」てのは意外となくてもいい事項なのかな?と思ったりして。
映画はレンタル含めそこそこ見てる。今まで映画にあまり興味を持てなかった分を取り返すかのように。
 
大きな感想としては自分の今までしてきた仕事、これからやりたい仕事などの終わりと始まりがうっすら見えて来ている気がする。決別しなければ行けないもの等。嬉しい予感も孕んでいるので、恐れずに道を見失わずに進んでいきたいな、と。
 
最後に心情面を書いておくと、ここ十年くらいで一番感情が揺れ、ひどく不安定な心持ちだった。
不安定と言うのは悪い意味で鬱屈していたわけではなく、喜びに溢れる日々も含め、例年に比べ不安定だったと言うこと。
自分が盤石だと思っていたものが実はまるで頼りのない思い込みであったり、とっくに失ったと諦めかけていたものが、実は明かりが当たっていなかっただけでしっかりと内在していたり。
 
特に悲観的ではない。それらは去年末「来年は試す年」と書いたとおり、試行錯誤故の揺らぎだと思う。
メンタルの歪な部分と向い合うことはとても意味があるし、新しいフライトへの助走には必要不可欠なものだから。
 
またもう一度幸せを模索するために。

1208

ウテナAN

121208 / days / permalink

ウテナのオールナイトイベントへ。
 
このイベントはBD-BOX発売記念の映画館でのオールナイト上映会で、BDのデザインで関わらせていただいてることもあり(上映会内で流れたスライドも制作しました)、関係者として別席で参加させていただきました。
 
ウテナについては、ここのブログで「ウテナ」とか「幾原」とか検索すればだいたいのことは分かるとは思うけど、まぁ簡単に言えば、すごい好きな作品。ピングドラムに関わるまで共有出来る知人が居なく、それ故に、ものすごく思い入れは人一倍あった作品です。
 
250席くらい(?)のチケットは瞬殺だったそうで、2分で完売とも聞いています。
つまり、本気で好きな人だけが集まった、沢山の思い入れに満ちた夜でした。

爆音映画祭から半年くらい。まさか今度は関係者側で関われるとは、本当に感慨深いです。
(実は前にちらっと書いたやつは、この話。BD制作を正式に依頼されたのでした。打診はもうちょっと前にあったけど)
 
イベントのレポートなどはコチラ。公式レポートはコチラ
 
BDの作業まっただ中、ということもあり、作品に没頭出来なかった部分があり、それだけが心残り。全作業終了してから観たら、物凄く感情移入できたろうな、なんて。
 
ただ、やはりこの日集った同志のためにも、また来れなかったファンの方々のためにも、ウテナの仕事は惜しみない愛と誠意を持って向かいたいな、と決意を新たにしたのは確かです。もちろん、好きな作品ということで大きな決意を持って向かっていましたが、その偉大さ故に大きなプレッシャーになってしまっていたりもしました。多くのファンの手元に最高のものを送り届けないとね。今まで歯を食いしばりながら培った全てのスキルと情熱にリボンをかけて…ね。
 
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0630

薔薇卵蘇生録

120630 / days / permalink

バウスシアターにて爆音映画祭「少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録」上映(二回のうち一回目)。
リクエストの投票の時から見守り(ブッチギリのトップでした)、チケットも発売時刻に押さえたくらいに楽しみにしていました。*チケットは二回とも即完売してしまいました。
 
ウテナは自分にとって、ものすごく特別な作品です。
今なおスクリーンで(しかも爆音で)観れた事、とても感激しました。
そして他界してしまったウテナ役の川上とも子さんの声を今な劇場で聞けた事も感慨深かったです。
また、会場にいらしている方々の多くがウテナの熱狂的ファンというのも嬉しかったです。始まる前の客入れの際、流れてるシーザーの決闘曲に反応し、昂っていくテンションがありありと感じられて、貴重な経験でした。
 
終演後には監督がサプライズ登場。場内の盛り上がり方が凄かった!
実はちょっと前に監督に会う機会があったので、上映後に登壇することは知っていました。
その際に「爆音来るの?」と聞かれ、「両日とも行きます!そのためにTシャツ作ります。すでに発注済み!!」と答えると、「じゃあ着ようかな…」なんて仰って下さり、上映前に渡したらほんとに着て登壇してくれました。
ピングドラム関係ならいざ知らず、ウテナに関しては100%ただのファンなのでこれは嬉しかった。
(サイズ、色が合うものがなかなか見つからず探しまわった甲斐があった…)
 
終演後、外に出た際に、色々な人に話しかけられた事も嬉しかったです。
あと、来場しているお客さんのバッグや携帯などにピングドラムグッズがさりげなくついているのも見逃さなかった。
画像は、この日の為に作ったTシャツ。
 
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0629

アートワークス発売

120629 / work / permalink

輪るピングドラム 星野リリィ アートワークス」本日発売。デザイン一式担当しました。カラーイラスト、EDカード(未発表含む)、デザイン画(未発表含む)、書き下ろし漫画、などなど盛り沢山。幾原さんの寄稿やリリィさんの解説もあり、あの作品が様々な奇跡の上に成り立っていた事が伺えます。
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表紙は金箔押しできらきらと。
本文ページも全て担当しています。エンドカードの配置を考えながら、放送されていた頃を追体験しているような、不思議な感覚でした。
作品に対する愛を沢山詰め込みました。是非。
 
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0406

シビれました!

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ナムコさんより素敵なプレゼントを頂いてしまいました。
ピングドラム仕様のうまい棒とペンギンぬいぐるみ(1〜3号、3体セット!!)
 
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以前こちら用に「765」アイコン作った御礼などということで、送って下さったのです。でかい箱でドドン!ときてビックリしました。嬉しい悲鳴でございます。
 
そもそも「765」アイコンは、web担当者さまの素敵な仕事に敬意を払って、こちらとしても「御礼」のつもりで作ったのですが、さらにその御礼まで頂いてしまって恐縮です。担当さん、ありがとう。
 
ウェブもうまい棒も内省で作成されたとの事。作品をちゃんと観た上でポイントポイント、つぼを突く様な見事なデザインやパロディの数々でファンは勿論、スタッフも大満足の素敵なキャンペーンでした。
 
ピングドラムは本当に大勢の人達に愛されていて、関われた事が本当に誇らしいです。
 
うまい棒

ロケットニュース『輪るピングドラム』公式うまい棒を食べてみた / デザインが秀逸すぎる件

バザップ!「輪るピングドラム」とうまい棒が奇跡のコラボ、ノリノリすぎてとんでもないことに

0404

水母 / 海月

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サンシャイン水族館とナムコナンジャタウンがピングドラムとコラボ中だったので、ちょっくら見物に。
 
平日だというのに、春休みだったためか、どちらも大勢のお客さんで賑わっていました。
特に水族館は全然ゆっくり見れず、飾られていたペンギン帽を確認した程度。
 
一応、クラゲだけは!と撮って来た写真たち。