0723
Jacob’s Ladder
都会にはない広い空。
働き蜂の巣、悪趣味な高層マンション群に邪魔されて、都区内はなかなか広い空を見つけられない。
大塚に住んでから、随分と高層マンションの反対運動を見て来たけど(建てる前に100%といっていいほど反対の嵐が吹き荒れる)、結局の処、全部建った。
そりゃそうだ。建てる側は、この町に何の愛着もない訳だし、お金さえ手に入ればその後のことなんてどうでもいいんだもん。計画ごり押ししたって、会社の命令だからっつって罪悪感もないしね。その会社だって評判悪くなると会社名変えたりして。
曇り空。錦糸町。
都議選投票のため、近所の小学校へ。
夏休み前の小学校の空気は、今も昔も変わらず、なんだかそわそわしているような不思議な感じ。
昇降口外に並べられた、朝顔の鉢や、プールの塩素臭さ。
中学校だったら、今頃は期末試験で夏休みっつっても夏期講習や部活三昧。
大人は「夏休み」じゃなくて「夏期休暇」。やっぱり小学生は無敵だよな。
雲の流れが速い空を見かけると、天体の一部なんだな、て思えて神秘的な気持ちになる。
空だけでなく、いつも見ている建物や道路、例えば普段目障りで仕方ない高層マンションでさえ、ずぅっと昔からある遺跡のように しっくりとその神秘に調和されていくような。