0222

自分一人の海に溺れて

120222 / work

2/22は仕事で作ったものの発売日が重なる、という珍しい日でした。
 
ひとつは丸石輝正さんの「ヒマワリ」。ジャケットのアートディレクション&デザインを担当させて戴きました。
ジャケのイラストも担当していて、珍しくliquitexやガッシュなど使って描きました。
 
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デザインは最初にデモを聴いたときに浮かんだまんま、最後まで迷わず一息で作ったという感じ。
細かいところで言えば、もっと不透明描法っぽいタッチにしようかな、と思っていたのだけど、滲んだ感じを活かすようにした、とか。そういうのはあるけど(絵の具の質感活かしたい、って思ったのは昨年末、パブロさんの忘年会で生の背景絵を見た影響がある気がする…)。
 
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ジャケットを開くと、一面の青空、という構成も最初から(是非買って見てみてください)。帯裏にモノトーンの写真、とか。たいていの事は最初に思った通りに出来ました。

丸石さんは結構前に生歌を聴かせてもらった事がありました。今回のプロデューサーでもある多田さん(webデザインやらせてもらいました)に、ちょっと意見聞かせてほしい、と、ライブバーに連れて行ってもらい、そこで見たのです。
印象としては、歌う事が好きだし、とても好青年だけど、毒まみれの東京に暮らしていると、つい、この子大丈夫かな?毒(欲?)が足りないかな?と心配になったり。だけれどもその素朴で正直な素養は、きっと歌い手として武器にもなるはず。デビューするよりも、した後の方が大変なことが多いだろうけれど、応援しております!
 
そして『輪るピングドラム』BD+DVD5巻
 
ついにBD+DVDも後半戦。13話から15話収録。
ジャケ絵のラフ見たときに、紫で。ってすぐ決まった。ピングドラムのパッケージは、本当に絵を見れば一瞬で差し色が決まる、という素敵な反応が起きます。もちろん、中身をよく知っているので絵の意図をすぐ理解出来る、というのもあるのですが、絵そのものが凄くデザインを引っぱって行ってくれるように思います。
 
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表4のモノグラム柄は、今回はピングフォースバージョン。劇中で使用された黒ウサギ(シラセ・ソウヤ)アイコンも織り込みました。BDデジパック内側はアンプル模様になっていたりね。
本編の小ネタを挟み込むのも、この仕事の楽しいところ。
いつものように、封入特典・メニュー画面なども全て担当しています。
 
どちらもご贔屓に。このエントリーのタイトルは「ヒマワリ」のカップリング、「ぼくだけがぼくになれない」から抜粋。