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空の下

111107 / days

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G8で野田凪展を観た。
 
生前、僕はあまり彼女(と、その作品)にあまり好意を持てなかった。
どちらかというと、嫌いなものが多かった。
 
もちろん、それは若くして脚光を浴びている者への嫉妬というやつで、実際のところ正面から作品を見ていた訳ではなかった。
とにかく、何だか嫌い、という感じだった。
急な訃報を聞いた時、嫌いだったはずなのに、とても落ち込んだのを覚えている。
世界相手に戦える日本の代表選手を一人失った、喪失感。
もっともっと憎らしいまでに活躍して、いつまでも嫌い嫌い、言わせてもらえたら良かったのに…なんていう身勝手な想い。
 
今、若くて活躍している人をやっかんだりすることはなくなった。
何ということはない、世界の広さを受け入れたのだ。
 
そうして改めて観る、彼女の作品の数々。
とてもしなやかで力強く、大きな力を貰った。
嫌ったり拗ねたりしている時間って本当に無駄で下らない。そんなことに気付くのに結構な時間がかかったんだよなー。