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070310  不条理存在、文字影模様

070310.gif万有引力公演、アナモルフォシュール音楽劇「カフカの卵鐘」を観る。

もう芝居は観に行かないだろう、とプチ封印から早3年。あっけなく掟を破って観に行った。
たまたま近所(自宅から徒歩3分くらい)の劇場に、好きな劇団が来て、しかもちょっと時間があったから。というユルい理由から。

内容については書かないけど、好きな感じだし、懐かしい脳みそを使った感じで有意義だった。
と、一行で片付けてしまうとなんだかたいしたことなかったかのようだけど、無理に言語化してしまい、自分の中で観た空気が全て無理矢理言語を纏う感じが嫌なので書かないだけ。
書くのは別の部分。

始まる前、開場待ちのお客さんの会話が耳に入ってきた。ざっと聞こえてきた感じから推察するに、8割くらいは芝居関係の人だった。(昔やってた、とかも含む)あとは観劇好きの方々と、キャストの友人のような人たち。自分もその8割に入ってしまうのかもしれないけど、なんだかとっても閉鎖的で悲しくなった。(もちろん、劇団やお客に非はないのだけれど)

ついでに言うと、折り込みチラシ含む、芝居の宣伝美術のクオリティの格差(宣伝にお金を使えるところと使えないところで雲泥の差)にも相変わらずため息をついてしまう。

終演後、「今日の芝居はどうだった?」みたいな会話を耳にしたけど、ああいう会話もよくわからない。自分の感じたことに自信がないのかな?みんな同じ空間で観てるんだから、どうだったかなんて観て分かってるじゃん。

お芝居の嫌いなところはいつも、舞台以外の部分なんだよな。
舞台には何の文句もないよ。あんな甘美な表現装置、他にはないもの。

by lvdc : 070310

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