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070113  椿との対話。至福の存在。

夜大塚駅南口。
ベッカーズの片隅に腰を下ろし、集中力もないままに、買ってきた雑誌に目を落とす。色とりどりの色彩。様々の思惑。
気の向くままひとしきりページをめくって、ふと店内の様子に目を遣る。
そこそこ広い店内には、何本もの梁や柱に挟まれて、テーブルや椅子が規則的だけれど、整然としていない程度に配置されている。
視界に映るそれら多くの図形情報が、デフォルメしたり解体されたりしながら、僕の中に入ってくる。
いつかのワンシーンをコマ送りしているように、とても途切れ途切れに、ゆっくりとそれは再生される。
閉店時刻が近いせいか、客数は少なく、広い空間に誰にも座られなくなった椅子たちが佇んでいる。広い空間に無人椅子、という光景は、舞台を作る際に好んで使用した演出だ。そこに先ほどまで座って居た人間の幻がゆらゆらしている。

新作を書こうかと思った途端に、見える景色がこの有様だ。
平面に色と記号を使ってこの温度を再現するにはどうしたらよいか?
劇空間の魔法を閉じ込める方法なんかを考える。

もっともっとリズムのように。

by lvdc : 070113

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