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060813 かるら
劇団の仲間(主に大学時代)と呑む。
随分と懐かしい顔ぶれと乾杯して、宴は始まった。
驚きに満ちた、不思議な夜だった。
もうここ何年も話さなかったような、同じ次元での話がそれこそ8年ぶりの会話の中にあった。それは、単純な昔話ではもちろん無く、同じ魂を持つものだけが出来るテレパシーのようなもので、そんな素晴らしく居心地のいい仲間に毎日のように囲まれていたことに純粋に驚いた。
別れ際、同胞は僕に手を差し出した。
誰かと握手をするなんて、久しぶりで照れくさい感じがしたけれど、握った手のひらは、何よりも本物のような感じがした。
そして、そのぬくもりを思い出すだけで、自分のテンションのギアを、いつでも一つ上げられるような気がする。
至高の瞬間を、ちゃんと「至高の瞬間だ」って認識出来るのは、素晴らしく幸福なことだ。
いつもの町並みがほんの少しだけ広く感じられる。それは自分が小さくなったのではなく、見える世界が広がったような心地よさ。
僕はまだ何度でも生まれ変われる。
ほとんど絶望してたけれども、それでもこの魂だけはちゃんと守り通せてここまで来れた。
自由の翼がやって来て、僕の体は宙に浮く。
by lvdc : 060813
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