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051018  死に焼けた8月・贖罪の夜が降りる9月・死人の10月

26時。雨に濡れた池袋六差路の近く、向こうに空蝉橋を望むと不意に、そのまま息を引き取ってしまいたいと思った。
自分にもまだこういう隙があるのかと思うと、嬉しくて悔しくて、僕は少し泣いた。

来年には生きていない人のことを考えた。
その人は今日も倒れたらしい。
もう何の副作用か分からないくらいボロボロの体を引きずって、死神から、一歩でも遠いところへと歩いている。

雨に濡れた僕らの魂は、もう引き返すことの出来ないところに来ているらしい。
q莉 僕には電柱が死神に見える。
あの高層マンションが死神に見える。
僕らの創造した青い世界は、死に絶えたまま白く、掘り起こそうにも凍り付いて一切を遮断してしまう。

僕らはあの忌まわしい悪魔の記憶と対峙しなければならない。
電柱やビルの影に潜む死神と戦わなければならない。
誰にも聞こえないくらい小さな声でSOSを叫ばなければない。

どれだけ泣いたら、僕らの魂は幸福になれるのだろうか。
世界は絶えず美しく形を変えているはずなのに。
7年経った僕らの誓いは、これから世界を美しく象れるだろうか。

by lvdc : 051018

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