050829 死に焼けた八月

もしかしたらこの海は本当はとても怖いものなのかもしれない。
何年ぶりか考えるのも面倒なくらい久しぶりに、あれを見た。そして言葉を聞いた。
体の中の面倒くさい部分が、暴れ回ってしまう。
平和な色で塗り替えたはずの自分の血の色がみるみるうちに黒くなっていくのが分かる。
強すぎる夏の日差しで、ほとんど白色に飾られた真夏のコンクリートの上を安いビーチサンダルが駆けていく。
血の色に導かれて、僕はあのアパートのドアを開けてしまう。
棘だらけの薔薇のような毎日に僕はついに帰ってしまった。
空き家の郵便受けの中で風化してしまったはずの手紙を、今僕は受け取ってしまった。
by lvdc : 050829
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