休日の風景
打ち合わせ終わりに、国立新美術館へ。「文化庁メディア芸術祭」。
受賞作の殆どはネットや、売り場などで見ていたのだけど、展示方法とか客層とかが見たかったのです。
お偉いさん方が、どうやって捉えているのか、とかね。(ひねくれた見方のようだけど、こういう賞があること自体、純粋に観客として楽しもう、っていうことを否定してる気がするし。)
マンガやアニメは大変に好きだし、子供の頃から、多大な影響を受けていて、それこそ世界に大いに誇って良いと思うのだけど、アート作品(笑)と並列に扱うのもどうかと思うし、そもそもやっぱりルノワール展やってる上の階で見るものではないよ。
まだ完結していないマンガとかも含めて、色々扱いがあいまいで、「メディア芸術」というあいまいな言葉を象徴しているような。
そういうのも含めて、日本は変な国だなあ…というか、未来に対して変な選択したんだなぁ。という印象でした。
*受賞作品の殆どは、言うまでも無く素晴らしいものばかりでした。
あまりの陽気に、居ても立ってもいられず、外へ。
とくにたいした用はなかったのだけど、池袋まで散歩。
こういう思い立って、動く、っていうのが大事なんだ。
折角自由なのだから、自分で自分を不自由にする必要はないのだ。
一人でぐんぐん早歩きするのが気持ちいい。たまにカメラ取り出してファインダー覗き込んだりしてね。
BGMはベルセバ(Push Barman To Open Old Wounds)
見渡す限りの空。
普段建物に囲まれた空ばかり見上げるせいか、邪魔するものが無く広がっている空に覆われると、少し落ちつかない。
それが本来の姿なのにね。
夜歩く雪の街は、なんだか心の奥がキュッとなる要素を孕んでいるような。
ナニブン悲しいのだ。
58番目のフォント、「LVDC Ten」をアップしました。
10周年記念フォント、という訳でもないのですが一番最初に作ったフォント「LVDC 99 Kana」と同じようなコンセプト、方法論で作りました。
見ての通り可読性を殆ど重視していない分、可読性とかどうでもよく思えるようなインパクトあるビジュアルの文字にしたかったのです。俺は絶対カッコいいと思うんだけど、いざ出来上がったらどうだろうなぁ?と出来上がるまで、ドキドキハラハラしながら作りました。
仕上がりは見ての通りです。使いづらいと思いますが、大変に自己満足してます。
たまにはこういうのもいいでしょ?
フォント名は10周年の10(ten)と、点(遠くから見ると黒い点に見える)から。
遠目に見ればただの点の連続のようだけど、それぞれは(文字ごとに)異なる意味を持っていて、形も違う。この10年の歩みのようだ。
先日のウェブ10年、てのともちょっと関係があるのかもしれないけど、色々な物事が二周目に入った気がする。
大人になって初めて知ったことやものが、僕に色々な化学反応を齎し、摩耗し、色あせて無色に消化されたと思っていた。だけれども、ふとみると実は全く色あせてなく、今でもすぐそこに在ったのだと気づく。そういった二度目の出会いをもう一度取捨選択しなくてはいけないという二周目。
一周目とは異なるルート選択が出来るのだとしたら、今度は上手くやれるだろうか?
戦場をここと決めたからには、僕はこの二次元の宇宙でたたかうしかないのだ。