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oasis
田中一光展を見にギンザグラフィックギャラリー(ggg)へ。
人物に説明は要らないほどの人なので割愛しますが、自分にとって田中一光の作品を今見ることは、真心ブラザーズの「拝啓、ジョン・レノン」の歌詞の以下の部分がしっくりくる。
今聴く気がしないとか言ってた三、四年前
ビートルズを聴かないことで 何か新しいものを探そうとした
そして今ナツメロのように聴くあなたの声は とても優しい ♪
誰でも大きく影響を受けてしまったことから一度がむしゃらに遠ざからないと冷静にそのものの良さが分からなかったりするので、そういった距離感。
田中一光作品は凄さはよくわかるのだけど全てが全て好みな訳ではない。うっとりはしないのだけど圧倒されてしまう。どんなに日本的なモチーフ・技法(尾形光琳のようだったり)も、日本的な文法でアウトプットしていない、というか捉え方のスケールがでかくて、特に今回のようなポスター群では圧倒されてしまう。
gggの受付で、15,6の頃に図書館で何度も何度も借りて読み返した「グラフィック・パーソナリティ」という本があってときめいた。
その後はG8で浅葉克己展。豪華なはしご巡り。これまた説明の必要のない人。また、この人も自分への影響は相当なもの。うっとりしてしまう。平野甲賀さんなどにも言えることだけど、「自分の文字」を持っている人は本当に強い。その文字を使わないことすらも武器になる。
ガーディアンガーデンでひとつぼ展(今は1_WALLと言うらしい)を見て日比谷公園で余韻に浸る。日比谷公園ってよく「都会のオアシス」とか言われるけど、「オアシス」って言ってるってことは、ここが砂漠だと言う自覚はあるんだよな。