0608

レンタル出来ないもの

120608 / days / permalink

とある仕事の原稿が届かずにヤキモキしながら昼食を摂りに駅前まで。
注文を待つ間に手にしたiphoneで「この空の花」が都内での上映最終日だと知る。
 
ああ、行こうと思っていたけれど、結局行けなかったなぁ…。と思いながら帰宅していると、夜遅くまで原稿入りそうにない旨の連絡。すでに上映時間まであまり時間がなかったのだけど、半ば勢い任せで、ふらっと近所行く格好で劇場に向かう。
 
ほとんど内容を知らず、パスカルズが音楽やってるのか〜くらいの興味本位で観に行ったのだけど、これが凄かった。
 
上映前に大林監督が表れて、満員の客席に向かい「みなさんに御礼を言いたくて来た」と挨拶。
こういう嬉しいアクシデント、(舞台に比べ)映画ではなかなかお目にかかれないので、なんだかお得な感じ。ただ、上映前にそれやられると、映画の内容をまっさらな気持で楽しめないかも、という不安もまた事実。しかし、そんな不安はあのフィルムの前ではあっという間に吹っ飛んだ。
 
内容についての細かい感想は、そういうの書きたい人に任せるとして、作品の熱量、伝えようとする思いの強さに心打たれた。
 
終演後、鳴り止まない拍手。
再び登場した監督は、この映画に託した思いを(余韻を損なわない程度に)話し、その内容もまたとても心打たれるものだった。
 
勢い任せで行って良かった。あのまま家で机に向かっていたのとでは雲泥の差だ。行動的になる事で得られる経験は本当に多く、面倒くさがりやの自分は結構損しているみたいだ。もっともっと機動力を磨かないとね。