0531

tumblr1205

120531 / tumblr / permalink

5月のまとめ
 
tumblr1205
 
一個一個がビビるようなクオリティでも、毎日サンプリングしていると、そのクオリティに慣れてくる。「これは収集しなくていいか。」みたいに。
目が肥えて行き、より厳選されるのなら良いけど、玄人ウケこそ至高、というような感性にならないようにしないとね。

0530

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120530 / days / permalink

時間に余裕があった訳ではないのだけれど、写真美術館へ。
「川内倫子展 照度 あめつち 影を見る」
 
川内倫子さんはその昔、多摩美の掲示板にひとつぼ展のDMが貼られていて、その一枚でファンになった写真家。
 
120530
 
開催中なので細かく感想は書かないけれど、無理して行って、とても良かった。
 
普段、デザイン・絵画・書に比べると、写真の展示を観に行く事は頻度が少なく、行ったとしても何かのついで(たまたまやってた、とか。)が多かった。こうして、意を決して(というほど大げさではないけれど)写真展に行ったのは本当に久しぶり。
だからとても良い刺激になったし、その刺激はいつもと違う部分に働き、とてもパワーを貰えた。
 
帰りは渋谷に寄り、これまた密かにファンの近藤聡乃さんの原画を見にNADiff modernへ。
 
正直言うと、ここのところ結構参っていたのだけど、おかげで少し回復した。
好きなものに触れるのはやはり精神的に佳い栄養になる。以前も書いたのだけれど、そういった物でないと癒やすことの出来ない闇というのは確実にある。そしてそれは誰に対しても作用するものでない。人が作品を選び、作品も人を選んだり。タイミングに選ばれたり、偶然に選ばれたり。
 
流行りの話題をボタン一つでシェアして、何となく大勢が繋がっているような気がするけれどやはり自分の気持や悩みは簡単に誰かとシェア出来るものではない。
たまに甘やかしたり、叱ったりするにも自分がしっかり舵を握らないとね。

0523

ピングドラム最終巻

120523 / work / permalink

「輪るピングドラム」ついに最終巻が発売になりました。
最終巻はケースに星々を箔押し(マット銀)した特別仕様。ジャケ絵も泣かせます。
 
pd_bd8
 
もともと一番最初にこの企画に呼ばれた時(最終的には色々やらせてもらったけど)「パッケ周りを…」って話だったから、最終回が終わっても、ムック本などが終わっても、どこかで最終巻までは自分は終わらないという安堵があった。
だから、最終巻の作業は自分にとってのピングドラムの終わり、のような気がしてしまい、寂しい気持ちを感じたり。
 
思えば1巻(発売は一ヶ月延期になりましたが)の作業開始の頃は真夏で、まだ本編も5話くらいまでしか放送されていなかった。それから本編作業と同時進行で、毎月1巻ずつ作り続けた8ヶ月。
 
いつもの順番としては、DVDメニュー画面からスタートして、BDメニュー、BDムービー、収録するメニュー画面全部終えると、パッケージBDデジパック、DVD外箱、DVDインレイ、BD、CD、DVDレーベル、アテンションシール、ポストカード、4ページ本、封入特典の12ページ本という順番で入稿。
 
だから、今回は一個ずつ、最終作業、という感じでもう「このフォーマットでデジパック作らない」とか「CDレーベル考えるのも最後か」とか、一個一個が終わっていってちょっとおセンチになったりして。
最後の12ページ本(いつも全然時間ない中で作っているのだけど、毎回毎回、すごく良い内容で作業も楽しかった)を作っているときは切なかった(毎巻作る前に見返すので、最終話の内容にどっぷり漬かっていたこともあるが)。最後に入稿した最後のページが、長谷川眞也さんの原画、というのもウテナ好きからするとグッと来る一幕(表紙は馬越さん)。
 
毎巻封入特典の編集やって下さった天野さんと池田Pにお疲れさまのメール書いていたらバイク便。先に入稿していたポストカードの色校正。24話のリリィ先生のあのエンドカードの絵のキャラたちの素敵な表情を見て、つい涙ぐんでしまった。
 
オチとしては、熱い想いを綴ったお疲れさまメール書いた直後、(中学生英語レベルの)私のスペルミスが発覚で慌てて入稿し直しと言う…締まらない話。
 
最後に、毎巻オーラ全開のジャケット絵を描いて下さった西位さん、素敵に仕上げて下さった辻田さん、最後まで楽しい構成にして下さった天野さん、パッケージ内部で沢山画像提供して下さった美術さん、好き勝手やらせてくれつつサポートして下さったキングレコード池田さん、中村さん、そして買って下さった多くの方々に感謝(ツイッターなどでデザインの感想を聞かせて下さったのも本当に嬉しかったです)。
 
次は「星野リリィアートワークス」のデザインに全力投球です。乞うご期待!(もちろん、ピングドラム関連以外のお仕事も全て全力です!汗)

0509

オオカミガール再来

120509 / font / permalink

Fontgrapherをバージョンアップしたので、慣らしの意味も兼ねてフォントをブラッシュアップ。
 
ookami_v
 
#24、カタカナフォント「オオカミガール」を全文字リシェイプしてOpenTypeフォントとして作り直しました。今までカナフォントはTrueTypeの1byteだったので、アルファベットにカナを割り当てていました。つまり、キーボードを見ながら「w」を打つと「テ」というように、一文字ずつキーボードと見比べながら打たなければならなかった(便利なツールもあるようですが。)のですが、今回はバッチリ。普通に日本語としてタイピング出来ます。(カタカナのみのフォントですが)
 
ダウンロードはこちらから。
この調子で過去のカナフォントをすべてOpenTypeフォント化したいのだけど、昔のはどうしても手を加えたくなってしまい、結局手間がかかるので、その前に新しいフォントを(久しぶりに)出したいと思っています。
 
また、フォント作りの再始動として、Facebook上に「LVDC FONT」というFacebookページを作成しました(実際は結構前から存在はしていたのですが…)。併せてご贔屓によろしくです。

0506

気付かずに済んだ隙間

120506 / days / permalink

長男と実家に一泊。
 
帰る度に倉庫として使っている実家の自室の本を片付けているのだけど、その都度、時間の経過が執着を削ぎ落とし、様々なものに少しずつ未練が無くなっていく。
 
小説、漫画、下積み時代の仕事関係の本まで。結局100冊くらい処分した。
全ての本が思い出いっぱいと言う訳ではないが、開けば当時の空気が蘇り、後ろ髪を引かれてしまいそうで、全て無感情に処分した。
 
一番処分したかった かつて書いた戯曲の数々や、渾身の思いに溢れた文章たちは、今回も捨てられなかった。近づく事さえ出来なかった。
 
執着や未練は、見て見ぬ振りをしているだけで、結局何一つ削ぎ落とされてはいないのかもしれない。いつか上辺の不要品だけでなく、過去そのものが捨てられるようになるのだろうか。
 
120506

0503

後光

120503 / days / permalink

幾原さんにお誘いいただいて、J.A.シーザー様のコンサートへ。
 
120503
 
この間の奴婢訓を観に行ったとき、コンサート情報を得て、行きたいけど連休どうかな〜?と思っているうちに売り切れてしまっていたので、まさか座ってみれるとは思っていなかった上に、お誘いくださったのが幾原さんとは…!
という、始まる前からすでに卒倒しそうなイベント。
 
立ち見のお客さんもとても多く、異様な興奮に包まれての開演。
ウテナファンなら誰でもテンションの上がるあのイントロが鳴り響き、一曲目から「絶対運命黙示録」というスタート。
生歌での迫力とともに、幾原さんの隣で耳にすることになるとは思っていなかったので、鳥肌立ちっぱなし、感激で涙まで。
 
ウテナ使用楽曲以外も大好きだったので、一曲一曲がほんとうに素晴らしく、そのいずれもが一本のお芝居を見ているようで濃密で贅沢な空間。
 
左側から懐かしい思い出話を話している人がいたのでちらっと横を見たら、まさかの蘭妖子さん。
なんだか歴史の証人になれた様な、本当にかけがえのない時間でした。
 
「越後つついし親不知」「母恋しや珊瑚礁」など、生で聴ける日が来るとは思っていなかった名曲の数々に本当に震えっぱなし。
そしてラストの「山に上りて告げよ」は本当に圧巻!
折角なのでフジロックとか、でかいとこでブチかましてほしい!芝居好きは勿論、音楽好きに聞いてもらいたいような珠玉の名曲たち。今日やらなかった曲でも素晴らしいのは沢山あるので、また何かの機会に聞けたらいいなぁ…なんて。
 
終演後、楽屋にて直接お会い出来て嬉しかった。
その昔、万有引力のアンケートに「デザインやらせてほしい」というようなことを(生意気にも)書いたのですが、懺悔出来て良かった(笑)。
幾原さんの計らいで自己紹介出来たのも良い思い出。
 
本当に忘れられない一日になりました。
終演後、久しぶりに幾原さんとゆっくりお話し出来たのもこれまた嬉しい経験でした。
その人間らしさを目の当たりにすることは、やはり嬉しいもので。いつまでも神様を崇め奉っていてはいけないのだ。少しは役に立たねば、何の恩返しにもならないしね。